【クマシ観光】Kejetia市場とAdanwomase村


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テーマ

アフリカの魅力 活気と文化

アシャンティ王国の首都 クマシ

開発のあり方 トップダウンボトムアップ

 

移動と宿

昨日からガーナはアシャンティ地方、クマシに来ています。

アクラからの移動にはVIPバスを使いました。予約はできないので、当日朝8時半にバスターミナルへ。混んでいたこともありバスはすぐ一杯になり、スムーズに発車。4時間半の道のりでした。

ホテルはFour Villages Innにしました。ガーナ‐カナダのハーフが運営するこのゲストハウスは、一泊100ドルほどと高いですが、なんとバスタブ付き!自宅にもついてないのに!
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イースター休暇でどの観光施設も開いていないとのことなので、翌日のツアーガイドをお願いして、近くの国営高級ホテルGolden Tulipへ遊びに行きました。

プールサイドで食べたクラブハウスサンド
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翌日の朝飯
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Kejetia市場

8時からツアーガイドと観光へ。

西アフリカ最大と言われるKejetia市場
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鉄道路線が一時的に廃止になったことから、線路上までマーケットがひろがる
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画面左端奥に見切れている建物は、かつてガーナ政府がオランダからの援助を受けて建設した貨物ターミナル。理由は分からないが全く使われず、廃墟化しているとのことでした。
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この市場自体も順次立ち退きを進め、近代的な商店街に生まれ変わらせる計画を政府は掲げているそうです。市場の人々はそれを嫌がっているそうですが、長期的な発展を考えれば必要な痛みなのかもしれません。

事実、写真は控えますが、二週間前、うず高くマットレスを積んだトラックが電線に接触し、周囲の建物を巻き込んだ火災に発展したそうです。

市場の中に入ると、狭い路地にところ狭しとものが並んでいます。商店だけでも、石鹸、布、靴、野菜、肉、化粧品、家具などなどと幅広く、またアルミニウムを加工したりサンダルを作ったり散髪したりしてる人もいて、まさになんでもあり!
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 昼はガイドさんと。ピラティアという魚のグリル。彼女の人生や宗教観がとても面白かったのですが、プライバシーなので省略。
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Adanmowase村

午後はケンテ布生産地であるAdanmowase村へ。移動はバスターミナルからトロトロ(乗り合いバス)。
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ケンテ布生産の現場を間近で見られます。ここはかつて村の市場でしたが、幹線道路脇への移転に伴い、観光振興のためケンテ布センターとして整備されたそうです。これを推進したのがガイドのコスモス。聡明で快活な青年で、村の財務を担当しているそう。村のエースの活躍に胸が熱くなります。
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カカオ畑も見学。チーフの所有地とのこと。ところで、このチーフというのはアシャンティ王国の王族から選ばれた村の政治的経済的リーダーです。社会的にも村人から尊敬され、村をまとめ上げています。ただ、奴隷貿易が行われていた時代に、隣国に攻め入って捉えた人々を商人に売り渡していたのも彼らという事実は、忘れてはならないでしょう。
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この新型トイレはチーフの寄付により建設された。オープン前日!地下に貯められた廃棄物は、政府の施設に送られてバイオガス生産の原料になるそうです。
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フィジカルの強さを存分に発揮して遊ぶ子どもたち
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その後、ケンテ布をいくつか購入して帰宅。このケンテ布も面白く、様々ある模様の一つ一つに、アシャンティの文化と意味が込められているのです。僕が買ったのは"My heart desires"。プロポーズの際にこれを渡すこともあるそうです。
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途上国の田舎はほんと心が癒やされます。自然が多く、子どもがたくさん!活気ある市場もいいですが、この村での半日はかけがえの無い経験になりました。

 

開発のあり方について

この日はトップダウンボトムアップ、ふたつの開発のあり方を見たと思います。今回はたまたま前者が失敗例、後者が成功例として現れましたが、両者も一長一短。どちらでも大事になるのは、現地のニーズに応え、現地の人間のリーダーシップに基づき、サステナブルなスキームで実施することだと思います。

ある人からこの日聞いた、「私はこの国のNGOセクターで働く人をあまり尊敬していない。寄付金がもらえなくなったらそれで終わりだし、彼らは自分たちの飯の種に、困っている人たちを利用している。」という言葉も印象に残りました。

さて、自分はどうするのか。

 

ブログを書いていると写真を取り忘れにくいのでいいですね。

明日は沿岸部のケープコーストに移動です。